【シャープとアイリスオーヤマ】マスク販売にみる両社のサイトパフォーマンスの違い

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新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がる中、各メーカーによるマスクの生産販売には高い関心が集まりました。

中でも、液晶パネルを生産する三重工場のクリーンルームでの新規生産を開始したシャープ、そして、中国工場に加え、宮城工場の一部を改修し増産体制を強化したアイリスオーヤマには、注目が集まりました。

いずれも、日本政府からの要請に応じた生産体制強化であり、また、Webサイト経由で購入できるものでしたが、2社のマスク販売は評価を二分しました。

【シャープ】稼働率約10%、表示速度平均9.09秒、自社IoTサービス利用ユーザをも巻き込む事態に

4月21日から不織布マスクの販売を開始したシャープの販売Webサイト(シャープの100%子会社であるSHARP COCORO LIFEのECサイト「COCORO STORE」にて販売)は、販売直後からのアクセス殺到により終日繋がりにくい状況であったことは記憶に新しいところです。

この影響は、マスクの購入ができないだけでなく、シャープ製IoT家電の利用まででき無くなる社会的影響の大きな事態となりました。

販売開始21日夕方、「4月21日(火)の販売は終了いたしました。次回の販売開始は4月22日(水)午前10時頃となります。」とアナウンスされたものの、夜になり、販売日は検討中と再アナウンスされるなど、シャープ内部での混乱も目立ちました。

その後シャープは、予約ページでの販売を中止し、4月27日より抽選方式に切り替え、525日現在、計4回の抽選を実施し、応募総数約800万人、累計22万箱、1100万枚のマスクを販売しています。

シャープ:販売直後のパフォーマンスチャート
シャープ:販売直後のパフォーマンスチャート(計測ノード:東京AWS)

上記は、販売直後(4月21日 10時 から 22日 21時まで)のパフォーマンスチャートです。

22日の夕方まで、アクセス集中が続き、サイトパフォーマンス(当社推奨表示速度:2秒以下)が著しく劣化していることがわかります。

また、421日の10時から12時までの2時間の稼働率は10.52%(当社推奨稼働率:99.9%以上)と、連続的なサイトダウン状態だったことを示しています。

【アイリスオーヤマ】販売開始から悪化するも3時間後には平均5秒前後に。 ~アクセス集中を見越した事前準備と運用体制〜

一方、 シャープに遅れること1週間後の4月28日 13時より同じく不織布マスクを同社ECサイトで販売開始したアイリスオーヤマも、販売直後のアクセス集中によるサイトへの繋がりにくい状況が発生しました。

しかしながら、全く購入ができない状態やほとんど繋がらない状態は回避され、夕方にはアクセス高騰も落ち着きだしていました。

526日現在も、数量限定販売、完売を繰り返しながらも継続して販売を行っています。

アイリスオーヤマ:販売直後のパフォーマンスチャート
アイリスオーヤマ:販売直後のパフォーマンスチャート(計測ノード:東京AWS)

上記は、販売直前(4月28日 10時 から 30日 6時まで)の同社ECサイトのパフォーマンスチャートです。

事前に販売時刻のアナウンスがされていたこともあり、販売開始前よりサイトパフォーマンスが悪化し始めましたが、販売開始の13時をピークに、3時間後には表示速度5秒前後と、アクセス高騰に対処できていたことが伺えます。また、その後の再高騰、急高騰などもみられません。

また、13時から17時までの稼働率は76.53%と、繋がりにくい状態ではあるものの、連続的なサイトダウン状態は回避できていたことを示しています。

シャープとアイリスオーヤマ、評価をわけたのは「アクセス集中」を見越した体制づくり

シャープは、同社IoTサービスにまで影響が及んだことに対し、想定外のアクセス量に対してファイアウォールが動作し接続できない状態となったと説明しています。しかしながら、マスクの入手が困難な状況下において想定を上回るアクセス量に備える準備が不十分だったことは否めません。

少なからず、アクセス増によるCOCOROサイトへの影響は想定内のことであり、前日のCOCORO MEMBERSへの会員登録によるアクセス集中時点で対策を講じるべきでした。

その後の、抽選販売まで方針が二転三転した点も、事前準備と想定の甘さを表しています。

これに対し、アイリスオーヤマは、アクセス高騰を想定した上で、パフォーマンス状況をリアルタイムで監視していたことが伺えます。

パフォーマンス劣化が顧客に損害を与えることを理解した対策だったといえるでしょう。

withコロナ対策として重要性を増すサイトパフォーマンス対策

現在、新型コロナウィルス対策として各業種で急速にオンライン化が進む一方で、通信量増大に起因するサイトパフォーマンス劣化はますます懸念されるようになってきています。

今回の両社マスク販売においても、サービス利用顧客から一般消費者まで大きな影響を与えました。

このような中、当社ではサイトを安定的に稼働させるための監視ツール「DynaTrace」をご提供しています。

AIによる予兆検知で、サイトがダウンする前にいち早くレスポンス劣化状況を知ることができ、ボトルネックの発見も即座ににつながるため、利用者の不満を最小限に抑えることができます。

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これを機に、サービスサイトのパフォーマンス監視をお試しください。

各種お問い合わせやご要望は下記よりお願いいたします。

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